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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2007年5月16日(土) 
会 場 東京都美術館
会 期 2007年4月28日(土)~7月8日(日)
入場料 1400円 (前売1200円)
図 版 2100円
公式HP www.rusumuseum.jp

18世紀後半から20世紀初めまでのロシア美術が日本で初公開。

この時代のロシアの画家なんてほとんど知りませんでした。唯一名前を聞いたことがあるのがイリヤ・レーピンぐらい。レーピンの作品は社会科の教科書に載っていたように記憶している。「ヴォルガの船曳き」とか。

ロシア美術ってどんなものかと行ってみれば、結構面白い。まず全体に写実的な事に驚く。とにかく、細密に書き込まれ、写真と見まごうような作品が多かった。あまりに鮮やかで、写実的過ぎて、軽いめまいすら感じさせる作品さえある。それから、描かれている人物が、いかにもロシア人。当たり前だけれど、西欧と違う顔をしている。ああ、この顔はスラブ系の顔だよね~っと突っ込みたくなる。

レーピンの作品がまとまってきているので、見る価値はあると思います。
ニコライⅡ世の肖像画を見て、王朝の終焉の王様って、優しい人なんだと改めて感じてしまいました。ルイ16世も優しいひとだったし。
どちらも、激動の時代でなければ、そんなに悪い君主じゃなかったはず。歴史の皮肉を感じました。

私が一番気に入ったのは、オレスト・キプレンスキー作の「若い庭師」
甘いお顔の少年の絵です。どうも、趣味がバレバレになってしまいます。

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鑑賞日 2007年3月31日(土)曇
会 場 国立西洋美術館
会 期 2007年3月6日~6月7日
入場料  850円
図 版 2000円
記念講演会 国立西洋美術館研究員の渡辺晋輔氏
      アルベルティの「絵画論」とマンテーニャの版画について
      (レジメをミュージアム・ショップに置き忘れてしまったの       で正しい題は分からない。粗忽者め!!)


1時に上野に到着。講演会の開場が1時半の為、先に常設展示を鑑賞。平成17年度新規取得作品が何点か出ていました。まず、私の一番のお気に入りの「ある男の肖像」とご対面。いつみても素敵!ちょっと鼻の下が長いのが難点なのだが、灰青色の目がすごくきれいなんです。襟元の毛皮の縁取りとか、頭に巻いたターバンの飾りとか、すごく細密に描かれているんです。ここに来て、彼に会えるとちょっと幸せな気分になれます。今回は18世紀の部分を重点的に鑑賞。レノルズやフラゴナール、ナティエなんかもあるんですよ。松方コレクションを基礎に、なかなか良い物がたくさんあります。ロダンの彫刻はかなりあるし、上野に行ったらぜひ見に行きましょう。庭にあるロダンの彫刻だけなら無料で見られますよ~。

地下2階の講堂にて記念講演会を聴講。150人定員に約120人ほどか?年齢構成としては、若い学生さんと思われる人、私のような中年おばさん、数として多かったのはリタイアしたと思われる夫婦連れ。どうも常連さんらしく、慣れた様子の品のいいご夫婦もいらっしゃいました。
講演会で丁寧な解説をしてくださったので、展示を見る際の着目点がはっきりして楽しむ事ができました。版画によってイタリア絵画がドイツやフランドルの絵画に影響を及ぼしたり、逆にデューラーの版画かイタリアの版画家に影響を及ぼしたり。また、銅版画の技法があっという間に洗練されていく様子が展示作品から見て取れて、興味深かったです。


鑑賞日 2007年3月22日(木) 晴れ
会 場 東京都美術館
会 期 2007年1月27日~4月8日
入場料 1500円
図 版  2500円

シルバー・デーということでやたらとご年配の方々が多かった。入場まで15分待ちでした。入ってすぐにモリゾの「ゆりかご」から始まる展示。ゆりかごに寝ていた赤ちゃんが成長し少女になった姿を、ルノワールが描いた「ジュリー・マネ」の愛らしい肖像。やっぱり、ルノワールって好きだ。とにかく印象派の巨匠達の名品がぞろぞろ。人の波を掻き分けてながらの鑑賞。私が今回気に入ったのは、セザンヌの「サント・ヴィクトワール山」。昔はあんまり良いと思わなかったのだけれど、今回とても心が動きました。家に戻って図版をみてがっかり。本物の画面に広がっていた空の色が全然違う。そう、どの絵も図版じゃ本物のもつ色も力もかなわない。それにしても、いったいどこからこんなに人が湧いてくるのだ?と思うくらいの人でした。日本人って、物見高いんだなあ。

鑑賞日 2007年3月21日(水)
会 場 国立東京博物館 
会 期 2007年3月21日~6月17日
入場料 1500円
図 版 2000円 購入

レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」ただ一点を見る為に長蛇の列が!たとえ1時間、いや、2時間並んで待とうとも、それだけの価値がある作品だと思う。絵と会話すると言ったら可笑しいと笑われるかも知れない。だが、本当に力をもった絵は画面から作者の声がきこえてくるような気がする。複製には無い力が本物にはある。どんなに複製技術が発達しても、作者の声を伝えられるのはオリジナルだけでは無いだろうか。

午後1時半からフィレンツェ科学史博物館館長 パオロ・ガルッツィ氏の講演会を聴講。イタリア語による講演で、同時通訳付き。
前から2列目の中央の席をゲット!!最新調査のスライド画像もばっちり見えました。最新機器で捕らえられたレオナルドの素描の線が余りに鮮明で驚きました。肉眼では見えない生き生きとした人物の表情が見られて最高の気分。講演会のあと、受胎告知のことについて質問したかったのだけれど、先に質問をした2名の方で時間切れ。パオロ・ガルッツィ氏はスタッフに連れ去られてしまった。残念だった。ぐずぐずしないで、終わったらダッシュすればよかった・・・。私の前の人の質問は、レオナルドの手稿は右綴じだったのか、左綴じだったのかというものだった。たったそれだけの質問なのに、聞き方がうまくなくて、伝えるのに時間がかかってしまっていた。私だって聞きたい事があったのよぉ~!!
教訓:質問があるならダッシュせよ!


2007年、新たな目標ができた。
大好きな美術史をまたもう一度勉強しようと思う。
ここには、見に行った展覧会について、感想などを記録していこうと思う。
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