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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2010年1月30日(土)
会 場 府中市美術館
会 期 2009年11月14日(土)~ 2010年2月14日(日)
入場料 一般800円 大・高校生400円 小中学生 200円

府中市の市制55周年記念企画。マンチェスター市立美術缶所蔵の油彩画、水彩画約100点が出品されています。「光の錬金術師」とも称されるジョゼフ・マラッド・ウイリアム・ターナーの作品5点も含まれています。

京王府中駅から徒歩25分。日頃の運動不足を解消するべくぽてぽてと歩き、都立府中の森公園の中を突っ切っていきました。土曜の朝の公園は、犬の散歩に来ている人達がたくさん。いろいろな犬がいて和みました。近くにこんな公園があったら休みの度に散歩したくなると思います。さて、
入口についたときにちょうど開館となりました。


さほど期待していなかったのですが、なかなかどうして充実した展覧会でした。イギリスの風景画は独特の雰囲気があって非常に心地よかったです。油彩画より水彩画のほうが多かったのですが、水彩というとぼんやりした画面を思い浮かべると思うのですが、非常に精緻でリアルな描き方もできるのだとちょっと目からうろこでした。さほどの混みようではなく、ゆっくりと楽しむことができました。羊や牛、山羊などが描かれた田園風景はやさしい気持ちにさせてくれます。お近くにお住まいの方はぜひお出かけになられてはどうでしょう。広い公園には遊具もあり、ご家族連れで楽しめること請け合いです。

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鑑賞日 2010年1月23日(土) 
会 場 森美術館
会 期 2009年11月28日(土)~2010年2月28日(日)
    入場料 一般1500円 大学・高校生1000円 4歳~中学生500円
図 版 2940円
公式HP   http://www.roppongihills.com/art/museum/events/2009/11/mam_medicine_and_art.html

英国ウエルカム財団の収蔵品を中心とした非常にユニークな展覧会。レオナルド・ダ・ヴィンチの素描3点も特別出展されている。解剖図やら人体模型やら、普通の展覧会を想像していくと苦手な人は後悔することになるかも知れない。私としては、興味関心のベクトルに合ったものであり、非常に興味深かったとだけ書いておこうか・・・。
鑑賞日 2010年1月16日(土) 
会 場 東京都美術館
会 期 2010年1月16日(土)~2010年4月4日(日)
    入場料 一般1400円 大学生1200円 高校生700円 小中生 無料
図 版 2300円

ボルゲーゼ美術館と言えば、ローマ市北東部にあるボルゲーゼ公園内にある有名な美術館だ。17世紀に教皇庁で権勢をふるったシオピーネ・ボルゲーゼ枢機卿は、大変な芸術愛好家で多くの芸術家たちのパトロンとなっていた。ボルゲーゼ美術館は、彼が自身のコレクションを収めるために建てた邸宅がもとになっている。今回の出展されているのは48点。比較的小規模の展覧会と言える。

都美術館の開館時間は9時だが、初日だし、このところ寒い日が続いているし、さほど混まないだろうと思い、9時半過ぎに到着。予想通り、入口で並ぶこともなくスムーズに入場できた。
展覧会の構成は、ボルゲーゼ・コレクションの誕生、15世紀・ルネサンスの輝き、16世紀・ルネサンスの実り、17世紀・新たな表現に向けての4部構成。作品点数が多いのは16世紀のものだが、目玉となるのは、ベルニーニのシオピーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像、ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」、カラバッジオの「洗礼者ヨハネ」だろう。それから、注目に値するのは、特別出展の慶長遣欧使節支倉常長の肖像画。西欧人が描いた当時の日本人の姿は必見。

私としては、今回一番気になったのは、カラバッジオの「洗礼者ヨハネ」。カラバッジョは初期バロック美術を代表する画家だが、その人生は波乱万丈を通り越して、めちゃくちゃ。最後は殺人を犯して、死刑判決を受けてローマから逃亡する羽目になる。恩赦を願い出るために描いた3枚の絵と一緒に海路ローマに向かう途中、手違いで絵と離れ離れになってしまい、絵を乗せた船を陸路で追いかける途中で死んでしまう。彼が最後に描いた1枚がこの「洗礼者ヨハネ」。

この絵の前に立った瞬間、圧倒された。少年でありながら、人生の苦渋を知り尽くしたようなヨハネの表情から目を離せなくなった。ヨハネの画面を斜めに横切るように描かれた胴体は、老人のようでもありながら、膝から下の脛はまだ少年の肉づきを感じさせる。老人と少年が重なり合ったような奇妙な印象だ。ヨハネが体をしなだれかからせている積まれた丸太には深紅の布がかけられている。ヨハネはまるで赤い衣を着た誰かの膝に座って、甘えるように首に手を回しているかのように見える。赤い衣と言えば、枢機卿の衣は赤だ。パトロンだったデル・モンテ枢機卿に、教皇に恩赦を出してもらう工作を願う為に描いた絵だとすれば、何とも意味深に感じてしまう。カラバッジョの強烈な個性は好き嫌いがはっきり別れるところだと思うが、後世の画家たちに強烈な影響を与えたということは間違いない。

目玉作品だけでも、見に行く価値はあると思うが、その他の作品も、それぞれに面白さがある。有名な画家の有名な作品でなくても、それぞれの作品の持つ面白さを見つけるというのはなかなか楽しいものだ。

今年は没後400年ということで、2007年に制作されたカラヴァッジオの伝記映画も公開される。ぜひ見に行こうと思う。



鑑賞日 2010年1月10日(日)
会 場 BUNKAMURA ザ・ミュージアム
会 期 2010年1月2日(土)~ 2月21日(日)
入場料 一般1400円、大学高校生1000円、中学生700円 
図 版 2500円
巡回先 2010年4月10日(土)-6月6日(日) 山梨県立美術館
     2010年7月24日(土)-8月22日(日) 福井県立美術館
     2010年9月30日(木)-11月28日(日) 広島県立美術館

那須高原にある穐葉アンティークジュウリー美術館のコレクションを中心にアンティークジュエリー・レース・銀器など約300点の展示品が出品されています。

同じくBUNKAMURA内にある映画館で上映中の「ヴィクトリア女王ー世紀の愛ー」とタイアップしています。私も、まずは映画を見てそのあと展覧会へという流れで鑑賞。

アンティークジュエリー関連本で写真を見たことがある作品が何点もあり、当時の技術の高さを実物で堪能することができました。

特に興味深かったのが、ウエディング関係の展示です。今では当たり前のように思われている結婚式の演出が実はヴィクトリア女王の結婚式をきっかけに広まったものだったのですね。クリスマスツリーを飾る習慣も、アルバート公の出身地ドイツの習慣をヴィクトリアがとりいれたことから広まったとか。セレブがやったことを、庶民が憧れて真似るという構図は今も昔も変わらないのですね。アルバートとヴィクトリアはともに20歳さぞや初々しいカップルで、国民も清楚で美しい女王の姿に感動したのでしょうねえ。おまけに、互いに深く愛し合う模範的な夫婦になったんですから・・・・。

展示物が小さいものなので、ちょっと鑑賞に時間がかかりました。ケースお前で食い入るように見入り、なかなか動いてくれないのですもの。「こんなものが欲しいわあ♪」という声があちこちで。女性にとって美しい宝石はやっぱり憧れの的なんでしょう。

私は見るだけでいいです。維持管理がとっても大変でしょうし、第一合わせる服も、つけていく場所もございません。庶民は時々眼の保養で見せていただければ結構でございます。ハイ。


鑑賞日 2009年12月21日(月)
会 場 池袋西武百貨店 別館2階 西武ギャラリー
会 期 2009年12月16日(水)~ 12月23日(水)
入場料 一般700円 大・高校生500円

娘がクラスメイトから聞きつけてきて、塾帰りの娘と落ちあい鑑賞。
萩尾望都さんのデビュー40周年記念ということで、かなり多くの原画が展示されていた。「半神」は16ページの原画がすべて展示されていた。この作品は本当に短編の名作中の名作ですから、本当に感動!!!
カラーイラストや扉絵の美しいこと。萩尾さんはタブロー画家としても成功できたのではないかと思います。漫画はあくまでもストーリーと絵の両輪で成立するものですけど、萩尾さんの場合、ストーリーも絵も独立して成立できる完成度を持っているから、すごいと思います。印刷ではわからない原画の色遣いや線描を見ることができて、本当にうれしかったです。
娘も真剣に見入っていました。会期はあと2日ですけど、いける方はぜひ!
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