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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2007年4月25日(水)
会 場 損保ジャパン東郷青児美術館
会 期 2007年4月21日(土)~7月1日(日)
入場料 1000円 
図 版 2000円 ブックレット500円子供用ブックレット300円

ぺルジーノはラファエロの師匠として有名だけれども、日本ではあまりその作品は知られていない。ラファエロは非常に野心的で才能に溢れた画家だし、確かにその作品はルネサンスの三大巨匠の一人だけなことはあると思う。しかし、私はその作品の美しさを認めつつも、どこか好きになれないところがある。ぺルジーノの作品をこの展覧会でまとめて見て、非常に私好みであることがわかりました。マリア様、はっきり言って美人じゃありません。ちょっと田舎臭い素朴なお顔立ち。しかしながら、その眼差しの素朴で静かな優しさがたまらなくいいです。他の聖人達も、決して美形じゃありません。でも、静かで穏やかで、儚げなんです。「甘美」まさしくこの言葉がぴったりです。清らかな甘さ。特に今回の展覧会で気に入ってしまったのは、ウフィツィ美術館所蔵の《少年の肖像》かつてはロレンツォ・ディ・クレディに帰属されていたものだが、近年ぺルジーノの作と考えられているらしい。茶色の上着を着た14歳ぐらいの少年の肖像なのだが、その前に立ったとたん、その眼差しに釘付けになってしまった。微かに憂いを含んだ茶色い大きな瞳がじっとこちらを見ている。柔らかな曲線を描く眉、軽く閉じられた形の良いピンク色のふっくらしたくちびる。真ん中で分けられ、肩のところで緩やかに巻き上がる金褐色の髪・・・。ああ、この少年の絵に出会えただけでも今日、この展覧会に来てよかった!!小雨が降っていたせいなのか、有名じゃないからなのか、美術館の中はガラガラ状態。舐めるように一点一点鑑賞することができました。
おすすめな展覧会です!
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行ってきました~
DNAさんこんばんは。
同展覧会本日行ってまいりました。ペルジーノさんの作品、親近感の湧く絵が多かったですね。
少年の肖像は彼の吐息が聞こえそうでした。500年前の少年は今でも絵の中でいきているんですね。
 石棺から甦り手のひらの傷をこちらに向けるキリストの絵も良かったです。感涙。
 損保ジャパンの美術館、たいていすいていますね。(連休の今日もすいていた)ゴッホは私の心の友なので会いたくなるとひまわりを見に行きます。国内で落ち着いて彼の作品と対面できるので、お気に入りです。ではまた。
リンデン 2007/04/29(Sun)21:00:58 編集
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