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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2008年10月25日(土)
会 場 国立東京博物館 平成館
会 期 2008年10月7日(火)~11月16日(日)
入場料 一般1500円 高学生900円 大学生1200円
図 版 購入せず 記録なし

琳派というのは不思議な画派のくくりである。俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一が琳派の中心をなすのだけれど、この三人は時代も違い血縁もなく、直接の師弟関係もない。狩野派や丸山派といった流派とは、その点で大きく異なっている。

では何をもって琳派と一つにくくられているのだろうか。それは、宗達を光琳が、光琳を抱一が、自分で惚れこみこの技法や構図、作風を学び、我が物として受け継いでいるからだ。その点が非常に面白い。この三人は生きた時代も違うので、それぞれの作品がかもし出す雰囲気はやはり大分違う。宗達はおおらかで大胆だし、光琳は緻密で繊細、抱一はちょっとデカダンな匂いがする。それぞれ桃山・元禄・化政という時代の雰囲気を色濃く反映しているように思えてならない。展示期間外で宗達の風神雷神をみることができなかったが、光琳と抱一のものが並べて展示してあった。
どちらも宗達のものを模したものでとてもよく似ているのに受ける印象が全く違う。同じように、同じ題材を模してはいても、それぞれの作家の個性がはっきり見られるのはとても面白い。
 琳派の作品の大胆な構図やデフォルメ、色彩感覚などは、日本美術だけではなく、印象派以降のヨーロッパ美術にも大きな影響を与えていると言われている。琳派の作品は見ていてとても気持ちがいいものが多い。華やいだ美しいものはやはり心を浮き立たせるものだ。
 会場は非常に込み合っていたが、和やかな空気が流れていた。展示されている作品が見る人間に与える感情が会場の雰囲気にもえいきょうするのかな?と感じた。会期はまだ三週間ほどあるので、ご都合がつくならぜひご覧いただきたい。金屏風ってやっぱりきらきらしくて、きれいです♪


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