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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2008年9月21日(日)
会 場 損保ジャパン東郷青児美術館
会 期 2008年9月13日(土)11月9日(日)
入場料 1000円 
図 版 2000円 ブックレット500円子供用ブックレット300円

ジョットは大好きな画家の一人だ。時代的にはゴシック期の画家なのだが、時代を先駆けて自然観察にもとづいた肉体表現や感情表現を行ったため、ルネッサンスの作家達に多大な影響を与えた画家なのだ。今回の展示はジョットの作品4点と彼の代表的な壁画作品(アッシジの聖フランチェスコ教会とパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂)の写真パネル、ジョットの後継者達の祭壇画などで構成されている。ほとんどが聖母子像ということで、とても親しみやすい主題の為、宗教画という重みをあまり感じないで鑑賞することができる。

損保ジャパン本社の42階にあるこの美術館はそう大きなスペースがあるわけでなく、今回も出品数的にはあまり多くない。しかしながら、ルネッサンスが花開く100年前の作品を日本で見る機会などそうそうあるものではない。ルネッサンス以降の絵画に目が慣れていると、この時代のものは非常に硬く様式的なものに感じるかも知れない。しかし、ルネッサンスの画家達は、確かにこの時代の画家達から何かを学び取って成長したはずなのだ。そう考えると、また見る視点が変ってくる。この時代より更に前の作品と比べると、やはり人間の描き方が生々しいものに変っていることが見て取れる。例えば、聖母の胸に抱かれるイエスの手の表情などは母と子の自然な仕草を描きだしている。母の指を握るイエスの小さな手は本当に愛らしい。

新宿駅西口から5分といった場所なので、ぜひお買い物ついでにでも足を運んで見てください。

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