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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2009年5月7日(木) 
会 場 東京国立博物館 平成館
会 期 2009年3月31日(火)~6月7日(日)
入場料 一般1500円、大学生1200円、高校生900円 小中生 無料
図 版 2500円

阿修羅は仏法を守護する8部衆の一人である。古代インドの武闘神が仏教に帰依しその守護者になったものとされる。通常は三面六臂に表される。
興福寺の阿修羅像はその少年を思わせる清しい姿で特に人気がある。今回の展覧会は興福寺中金堂の再建事業の一環として企画されたもので、八部衆像(国宝)、十大弟子像(国宝)、中金堂基壇から発見された1400点をこえる鎮壇具(国宝)や、薬王・薬上菩薩立像(重要文化財)、四天王立像(重要文化財)など、約70件を展示されている。
八部衆も十大弟子像も実に清らかな造形で、1200年以上前のものとは思えない。神仏を象ったものなのに、猛々しくも超人的でもない。繊細で柔らかで清らかだ。仏師たちは何を思ってこの像を作ったのだろう。
興福寺はその長い歴史の間に焼失と再建を繰り返している。燃え盛る炎からこれらの像を助けだした人々は、いったい何を思ったのだろう。歴史の中に埋もれてしまった人々の声は聞こえてこない。ただ、現代まで伝えられた姿に相対したとき、心の中に不思議な静けさが満ちてくる。それがなんなのか、上手く表現することは出来ないけれど、とても穏やかで暖かな気持ちであることは確かだ。
八部衆像(国宝)、十大弟子像(国宝)が揃って寺外で公開されたのははじめての事だそうだ。
関東から奈良までは遠い。せっかくお運びいただいた仏様がたに、会いに行かれてはどうだろうか。



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