忍者ブログ
DNAの展覧会鑑賞記録帳
[125]  [124]  [123]  [122]  [121]  [120]  [119]  [118]  [117]  [116]  [115
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

鑑賞日 2012年4月14日(土)
会 場 三菱一号館美術館
会 期 2012年4月6日(金)~ 2012年5月27日(日)
入場料 一般1400円 大学生1000円 高校生500円

子供の頃から染色に興味があったので、様々な小紋の柄などを集めた本などに目がなかった。動植物、流れる水、身近な道具類などをデザイン化した柄は、見ていて楽しく、無限に繰り返されるその様が、本当に大好き。
今回、三菱一号館美術館で型紙展が開催されると聞いて、いそいそと出かけていった。伊勢型紙については、いろいろな本で読んだ事はあったが、実際に現物を見るのは初めて。一枚一枚人の手によって切りだされた文様の何と繊細で美しいことか!
日本を訪れた人々や開国後世界各地で開かれた万国博覧会に出品された日本の工芸品が日本以外の人々に驚きと憧れをもって受け入れられたのは、あまりに当然と思う。大胆で繊細。長い時間を経てもなお、新しさを失わない洗練。豊かな自然から写し取った美しさを、磨き抜いた技術で紙に刻み込み、布に染める。ご先祖様たちの美的感覚と技術に、本当にうっとりするばかり。

アールヌーボーやアールデコの意匠に日本と通じるものがあると思ってはいたが、何のことはない。逆に彼らが、日本のデザインの粋を必死に学び、自らが持つ文化と融合して行ったものだったのか!

今回の展示は、日本の型紙が諸外国でどのように受け入れられ、それが展開して行ったのかをみる事ができる。最近の展覧会の中でも、非常に意欲的なものだと思った。日本はとても小さな島国だけれど、日本人が思っている以上にたくさんの影響を世界に与えてきたのかもしれない。国粋主義者ではないけれど、やはり日本人が産みだしてきた美しいものに接すると、自然と自分が日本人として生まれた事を誇りに思えるし、この美しいものを守り伝えて行かなければならないと思います。






PR
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
DNA
性別:
非公開
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]