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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2010年10月3日(日)
会 場 損保ジャパン東郷青児美術館
会 期 2010年9月11日(火)~ 11月14日(日)
入場料 一般1000円、大学高校生600円 中学生以下無料
図 版 2500円

イタリア・フィレンツエにあるウフィツィ美術館が画家の自画像コレクションを持っている事は聞いた事があった。バザーリの回廊と呼ばれるポンテ・ヴェッキオ橋のスペースの見学には予約が必要で、調べてみたら日本語ガイドツアーが140ユーロだった。(1ユーロ100円としても14000円か・・・・。)

ウフィツィ美術館のコレクションは1664年にレオポルド・ディ・メディチが始めたもので、以来今日に至るまで芸術家達の自画像を蒐集し続けている。今では1700点以上にものぼるそうだ。

自画像コレクションを見る面白さは、一つには芸術家の容貌を知ることができると言うこと、そして、芸術家自身が自分をどのように表現しているかということだろうか。

今回78点のコレクションが、そしてこの展覧会を記念してウフィツィ美術館に寄贈されることになった日本人芸術家3人の自画像が展示されている。目玉はレンブラント晩年の自画像、今回展覧会のポスターになっているヴィジェ・ル・ブランの自画像だろうか。日本ではあまり知られていない芸術家のものも多いが、カラッチやベルニーニ、レイノルズやアングル、モーリス・ドニやシャガールなどは誰でも知っている芸術家だろう。改めて、こんな顔していたんだなあと見入ってしまった。猫と一緒に描かれたレオナール・藤田の自画像もあった。

男の顔ばかり並んでも面白くないだろうということなのか、結構女性芸術家のものもあった。私達があまり知らないだけで、各時代には結構名が知れた女流画家がいたのだろう。ティントレットの娘ティントレッタの自画像があって、そうか、娘も画家だったんだと新鮮な驚きを感じてしまった。

それにしても、ナルシスティックなものから、いったいこれのどこが自画像?と思えるようなものまで、いろいろあって面白かった。描いたのは老齢になってからなのに、それでも若くはつらつとした自画像を描いている人もいて、ちょっと笑ってしまった。蒐集者からの依頼で描かれたもの、家族から寄贈を受けたもの、市場から購入されたもの、さまざまな経路で集められたものだが、その由来を書かれたキャプションを読むのも面白かった!

この美術館は企画展も1000円とリーズナブル。もれなく50億円以上もしたゴッホの「ひまわり」とセザンヌとゴーギャンの作品を見ることができます。絵一枚に50億円って、バブル期はとんでもない値段だったんですね・・・・。


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