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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2008年4月12日(土) 
会 場 国立西洋美術館
会 期 2008年3月4日(土)~2008年5月18日(日)
    入場料 一般1400円 大学生1100円 高校生650円
図 版 2300円

西洋美術館では企画展に際し、何回かの記念講演を行っている。今回の展覧会についても全5回の講演がある。往復はがきで申し込み先着順ということで、めでたく全5回の聴講券を手に入れることが出来た。今日はその3回目の講演日。午前中は展示を見て、午後から講演を聴くということにした。既に2回の講演を聴いているし、カタログは先に買って予習したし、さて、今日こそは麗しのヴィーナスさまにご対面~と意気込んで出かけていったら、開館10分前で既に門の前には5・60人の列が!やはり、陽気もよくなり出足が早くなっているらしい。とにかく、入場したら、まずは目玉である「ウルビーノのヴィーナス」が展示されている部屋に直行!!同じことを考える人がいるんですね。彼女の前には既に10人ほどの人が並んでいました。

絵の前に進み出て、輝くばかりの裸体に私の目は釘づけになった。そして驚いたのは、ヴィーナスの表情が図版と全く違う印象だと言うこと。図版でやわらかく愛らしいと感じていた表情が、実際に見たら、なんと挑発的であることか!画中の人物に目力があるという言い方は変かもしれない。しかし、見るものに向けられたヴィーナスのまなざしは、なんとも力強く見るものを捉え、問いかける。「私の美しさをよく御覧なさい!これほどの美をあなたはご覧になったことがあって?」と。
 最近の図版はとても印刷がきれいなのだが、やはり、本当の作品の力を再現できるわけではないのだと、改めて思い知らされた。
 
 今回の展示は古代ギリシャ・ローマ時代から「美の女神ヴィーナス」の主題がどのように取り上げられ、また変化していったかが丁寧に取り上げられている。まあ、いろいろ難しいことを言うより、この展覧会は女神の美しさを素直に堪能して良いのではないかと思う。「ウルビーノのヴィーナス」はもちろんのこと、絵画・彫刻・工芸品等に表わされた女神たちの美しさはまさに眼福の極みと言って良い。私が展示品の中で特に楽しめたのは彫刻作品。ひとつの作品でも、見る角度によって表情を変える女性の肉体の美しさの不思議を感じました。石やブロンズで作られているのにまるで体温を感じさせるようなやわらかさがあるんですよ~。それに、女性らしいふくよか感もたまりません。
 ゴールデンウイーク中は混むと思いますので、興味のある方はお早めにお出かけになることをお勧めします。
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