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DNAの展覧会鑑賞記録帳
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鑑賞日 2011年6月11日(土)
会 場 目黒区美術館
会 期 2011年6月4日(土)~ 7月14日(木)
入場料 一般1000円、高・大学生700円 中学生以下無料

午前中東京都庭園美術館で「森と芸術」展をみたあと、目黒駅の反対側にある目黒区美術館に足を伸ばした。ちょうど、藤田嗣治の作品展示もあったので、今日は盛りだくさんである。

14時から担当者によるギャラリートークがあるというので、先に藤田嗣治の作品展示を見た。動物と人物というテーマで、収蔵品からの展示だ。藤田嗣治は昔はさほど興味のない画家だったが、上野の森美術館で回顧展を見たり、近代美術館で彼の描いた戦争がを見て、ちょっと気になるようになっている。さほど点数は多くないけれど、なかなか面白い作品があった。特に面白かったのは、親しい人に出したハガキ。今はEメールで手軽に連絡が取れるけれど、当時はハガキでのやりとりが一番安上がりだったのだろうと思う。いたずら描きみたいな書きこみもあってほほえましい感じ。

14時から学芸員さんによるギャラリートークがあった。、初回だということもあってか、ちょっとまだ慣れていない感じか?メモを片手に一生懸命話してくださっていたが、何故、ラファエル前派が、ラファエル以前に自分たちの理想を置いたのかの説明が弱いように思った。学芸員さんにとっては、自明のことも、一般愛好家にはよくわからないことも多いから、その辺はもう少し掘り下げて欲しかったなあ・・・と言うのが正直な感想。

会場に入ってすぐの展示室に大きな「三王礼拝」のタペストリーがかかっていた。バーン・ジョーンズの原画をもとにモリス商会制作されたものだが、タペストリーの最上部に「サー・ジョーンズの原画をもとにモリス商会が作りました」と言うような文言が織り込まれているのを見て、ちょっとへんな気持ちになった。日本語で考えると「ジョーンズ卿原画、モリス商会謹製」なんて書かれているわけなんだなあ・・・。アルファベットだから、日本人の目にはすぐに意味として入ってこないからそんなに気にはならないのだろうけれど、逆に、イギリス人とかはその部分どう感じるのかな?とそっちが気になってしまった。

ラファエル前派はとてもロマンチックな感じがする。漫画家さんでも明らかにラファエロ前派に影響されたと見て取れる方がいるので、逆に、なんとなく漫画チックだなあと感じてしまったりする。
ラファエル前派の描く人物の顔はよく似ているのだが、ロセッティの描く女性は綺麗なのだけれど、ちょっとごつくて男性的な感じもある。特に口元が・・・。ハントの絵はちょっとハリウッド映画見たいな感じがするのはなぜか?ミレイの絵がもしかすると、一番好みかもしれない。バーン・ジョーンズの描く人物のちょっとメランコリックな表情は魅かれるものがある。

雨が降っていたせいもあるかもしれないが、あまり混んでおらずゆっくりと楽しむことができた。

きれいなものが好きな女の子さんがいたら一緒に出かけたら喜びそうです。









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